前回のブログでは、補助金の公募が始まってから慌てて事業計画を作るのではなく、普段から事業について考え、計画を見直しておくことをご提案しました。

では、事業計画を考えるとき、何を見ていけばよいのでしょうか。
補助金の事業計画や経営計画では、自社の強みや課題だけでなく、市場の動向、顧客のニーズ、競合の状況などについて整理し、これから取り組む事業を説明することがあります。
こうしたことを整理するときに、よく使われる方法の一つが「SWOT分析」です。

SWOT分析とは?

SWOT分析では、自社と自社を取り巻く環境を、4つの視点から整理します。

  • Strength(強み)……自社の強み、得意なこと
  • Weakness(弱み)……自社の弱み、不足していること
  • Opportunity(機会)……市場の変化や事業のチャンス
  • Threat(脅威)……競合の動きや将来考えられるリスク

SWOT分析のよいところは、事業を考えるうえで大切な視点を整理できることです。

例えば、
「お客様は何を求めているのか」
「市場はこれからどう変わるのか」
「競合はどう動いているのか」
「自社がお客様から評価されていることは何か」
「今後の事業を考えたとき、何が足りないのか」
といったことを一つずつ考えていきます。

大切なのは、つなげて考えること

そして、これらを別々に考えて終わりにしないことも大切です。
例えば、市場に新しいニーズが生まれているとします。

そこで、
「そのニーズに、自社の強みを生かせないだろうか?」
と考えてみる。あるいは、
「新しい市場に進みたいけれど、自社には何が足りないだろう?」
と考えてみる。そうすると、

今の市場をさらに深めるのか。
市場をもう少し広げるのか。
自社の強みを生かして、少し違う市場を狙ってみるのか。

といった、これからの事業の方向性も考えやすくなります。
市場、顧客、競合、自社の強みや課題をつなげて考えるための整理方法として、SWOT分析を使ってみるわけです。

一人で考えると、案外難しい

ただ、実際に自分の会社について考えてみると、
「うちの強みって何だろう?」
と煮詰まってしまうことがあります。

特に、自分たちが長年当たり前にやってきたことは、それが強みだとなかなか気づきません。
そんなとき、誰かと話していると、
「お客様は、なぜ御社を選んでいるのでしょう?」
「最近、どんな相談が増えていますか?」
「それは他社でも普通にできることですか?」
「その技術や経験は、別のお客様にも生かせませんか?」
といった問いから、自分では気づかなかったことが見えてくることがあります。

中小機構の資料でも、「御社の強みは何ですか?」と直接聞くだけではなく、「競合他社と違いを出すためにどんな工夫をしていますか?」「お客様に感謝されることで多いことは何ですか?」といった問いから、強みを掘り下げる方法が紹介されています。

一緒に整理してみませんか

SWOT分析は、4つのマスを作ること自体が目的ではありません。

自社と市場をいくつかの大切な視点から見直し、それらをつなげながら「これから何をしていくのか」を考えるための方法の一つです。
そして、一人で考えるより、誰かと話すことで気づくこともあります。

溝上卓也行政書士事務所では、お話を伺いながら、自社の強みや課題、市場やお客様の変化、そしてこれから取り組みたい事業を一緒に整理していく。そんなお手伝いもできます。

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